UXデザイン入門
転職をしてから以前の仕事より担当する分野が広がり、UX(ユーザエクスペリエンス)についても意識して考えるようになってきた。
そのせいか最近はもっぱらUXに関する記事や本をチェックしている。これもその一冊。
UXをデザインする能力については、僕のようなシステム以外の分野でも必要じゃないかなあ、と思ってる。
1.脳内モデル - メンタルモデル(5ページ)
いくら高機能なテクノロジを駆使してシステムを作っても、優れたUXが提供できるとは限らない。
何年か前には、サイトに訪れるとまず最初に超かっこいFlashムービーが流れるようなサイトがあってけどUX的(ユーザがそこに訪れた目的を達成する)には不要だよね。
2.不変のユーザエクスペリエンスなどない(9ページ)
時代、環境、プラットフォームなどの変化によってユーザの振る舞いやゴールが変化する。
UXもそれに合わせて対応する必要がある。
3.ユーザはデザイナではない(11ページ)
ユーザはデザイナでも開発者でもないので、ユーザの提案をそのまま受け入れることは無秩序で一貫性が無くなってしまう恐れがある。
ユーザの振る舞い・ゴールを理解するのがUXデザイナの役目。
4.ユーザと顧客(15ページ)
ユーザと顧客が異なる場合がある。企業内システムの場合、ユーザは従業員、顧客は経営層や情報システム部門となる。
UXデザイナはユーザに焦点を当てる必要がある。
5.UXデザインのメリット(17ページ)
ユーザのメリット
混乱することなく効率的にユーザのゴールにたどり着ける。
顧客のメリット
ユーザ生産性の向上、費用削減(トレーニング費用、サポート費用)
開発者のメリット
ユーザからの「使えない、使いにくい」に対処するためのリスク軽減
6.UXデザインのプロセス(19ページ)
7.デザイン調査の視点(31ページ)
現状を明らかにしペルソナに変換し、デザインコンセプトを立案。
ペルソナがハッピーに目的を達成できるインタフェースを考えながらストーリーボードという形で表現する。
8.デザイン調査の手法(34ページ)
- エスノグラフィー
- ユーザインタビュー
- 観察調査
- ユーザビリティテスト
- サーベイ(アンケート)
- 日記調査
- 調査において大事なこと
- ユーザがいるとことに自らが出向いて、ユーザの実態とニーズを明らかにする
9.調査実施のプロセス(42ページ)
- 計画
- 調査事項を明確にする
- 手法を決定する
- 準備
- 対象ユーザのリクルーティング
- インタビューガイドの作成
- 実施
- 現地での記録
- インタビューの実施
- ディブリーフィング
- 分析
10.ストーリーボードを作成する目的と利点(79ページ)
ペルソナがゴールを達成する際に、ペルソナに対しどのようなユーザ体験を提供するのが最良かを追求し、ストリーボードにまとめることでプロジェクト関係者間の認識を1つにできる。
11.デザイン原則(104ページ)
どのようなデザインが良いかの指針となるもの。
Shneiderman's Eight Golden Rules of Interface Design
UXデザイン入門―ソフトウェア&サービスのユーザーエクスペリエンスを実現するプロセスと手法
- 作者: 川西裕幸,潮田浩,栗山進
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/01
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