教育×破壊的イノベーション
それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。
著者のクレイトン・クリステンセンはイノベーションのジレンマという理論を説いた人。
業界をリードする優良企業が行う経営判断が、破壊的技術が作り出す新しい成長市場への参入機会を失わせるというもの。典型的な例としては、ディスク市場の変革が挙げられる。
- 参考
Life is beautiful: 図解、イノベーションのジレンマ
本書は、その教育業界版。
教育のやり方として「教室に生徒が集まり、同じ授業を受ける」という方法が何十年前(それ以上?)から今でも続いている。
だけど、授業に対する理解度や勉強のペースは生徒一人一人が違う。
一回受けた授業をもう一回復習した場合もあると思うし、授業でやらなかった部分を深く理解する為により高度な授業を受けたいと思う生徒もいるはず。
こういった現状をテクノロジーを利用して「教育の新しい価値」を生み出す必要がある。
僕自身もここを仕事で取り組んでいる。
この本では具体的な事例は出ていないんだけど、Khan Academyが破壊的イノベーションのいい例だと思う。
この本の後に世界はひとつの教室 「学び×テクノロジー」が起こすイノベーションを読むと、これじゃん!ってなるはず。
- 作者: クレイトン・クリステンセン,マイケル・ホーン,カーティス・ジョンソン,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2008/11/20
- メディア: ハードカバー
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- 人によって学び方が違うのに、なぜ学校は教え方を変えられないのか
- 移行を行なう
- 教室に押し込まれたコンピュータ
- コンピュータを破壊的に導入する
- 生徒中心の学習システム
- 幼年期が生徒の成功に与える影響
- 教育研修を改善する
- 変革に向けたコンセンサスを形成する
- イノベーションに適した構造を学校に与える